子宮頸管縫縮術のリスクは3つ!気をつけるべき危険な5つの兆候
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子宮頸管縫縮術は早産を防ぐために有効な手段ですがもちろんリスクも伴います。この記事では子宮頸管縫縮術のリスクとそれに付随する危険な兆候をお伝えしています。
メリットもあればリスクもある•••しょうがないことですが怖いですよね。
あらかじめリスクを知っておくことで手術への理解も深まり、いざ危険な兆候が起きた時には自分で気がつき、早急に受診・対処ができます。
理解が深まれば、きっと安心して手術に望めますよ!
私は双子妊娠で切迫早産となり子宮頸管縫縮術(マクドナルド法)を受けました。術前には医師や看護師から手術のリスクについてしっかり説明を受けたので心配なことはもちろんありましたが、術後の経過は自分なりに気をつけて過ごすことが出来ました。この記事が子宮頸管縫縮術を行う予定のママに参考になってくれれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 子宮頸管縫縮術のリスク
- 術後に気をつけたい危険な兆候
是非読み進めてみてください。
子宮頸管縫縮術のリスク
子宮頸管縫縮術は、子宮頸管(子宮の入り口)がゆるんでしまった状態のところを糸で縫い縮める手術です。妊娠中に「子宮頸管無力症」と診断された方へ実施し、早産や後期流産のリスクを減らすことを目的としています。
手術を受けることで赤ちゃんが安心しておなかの中で成長することができます。
しかしその一方で手術によるリスクも少なからず存在しているので、知っておく必要があります。さっそく子宮頸管縫縮術のリスクについて説明していきます。
①流産・早産
子宮頸管縫縮術のリスクで有名なのは「流産・早産」です。予防的子宮頸管縫縮術※では破水・感染による流産の可能性が2%程度あると言われています。治療的子宮頚管縫縮術※では子宮頸管の状態や妊娠週数によって破水・感染・陣痛発来のリスクが高くなります。子宮頸管が短く、妊娠週数が経過しているほどリスクは高まります。そういったこともあり手術は24〜27週までに行われることがほとんどで、それ以降は手術の適応外になります。
また、縫合糸の繊維が感染を引き起こしてしまう場合も研究結果としてあるそうです。
- 予防的:以前に子宮頸管無力症と診断された方は次の妊娠時では早い時期で予防的に行われる
- 治療的:子宮頚管無力症と診断された時に治療的に行われる
とはいっても医師曰く、実際に流産・早産になってしまう方はほとんどいないそうです。
②再手術
子宮頸管縫縮術は術式によりマクドナルド方とシロッカー法と2種類ありますが、マクドナルド法は簡易的な手術ですので、術後の経過によっては縫合糸がズレたり外れてしまったりして場合によっては再入院・再手術となる可能性があります。
私の場合は縫合糸がズレて再入院、出産まで病院にいることになりました。。
③深部静脈血栓症
子宮頸管縫縮術だけでなく、手術をする方全てに言えるリスク「深部静脈血栓症」です。深部静脈血栓症とは術後麻酔の影響や安静などで足を動かせない時間が増えることで血栓ができてしまい、その血栓が肺や脳・心臓に行って詰まってしまう症状です。詰まってしまうと重篤な症状となり最悪死に至る場合もあります。特に妊娠中は血栓リスクが高まるため病院でも気をつけてみてくれます。
特に術直後で足が動かせない間は、弾性ストッキングなどをはいて深部静脈血栓症を予防します。
気をつけたい5つの兆候
では子宮頸管縫縮術のリスクを踏まえて、術後に気をつけておきたい4つの兆候をお伝えします。
・出血
まず1つ目は出血です。手術の刺激による少量の出血はあるため量が多くない場合は心配いりません。しかし出血がおさまらない・増えていく場合は異常をきたしているためすぐに主治医に報告する必要があります。
術直後は看護師さんが出血を含め異常がないかこまめに診てくれます。
・破水
2つ目は破水です。術後はおなかの張りがかなり強くなるため、破水してしまう場合も0%ではありません。そのためサラッとした水っぽい液体が出てきた場合はナースコールを押しましょう。
・痛み
3つ目はおなかの痛みです。安静にしていてもおなかの痛みが強い場合も注意が必要です。陣痛開始や、胎盤剥離など他の異常をきたしている場合があるのですぐに主治医に報告しましょう。
術直後はおなかの張りが落ち着くまで、NST (ノンストレステスト)で子宮の収縮状態をしっかり確認してくれますよ。
・おなかの張り
4つ目はおなかの張りです。術後はおなかの張りはかなり強くなりますが、定期的に強い張りがある場合、張りが強くなっていく場合、張りの間隔が短くなっている場合は陣痛が始まってしまっている可能性があります。
・足の痛み、腫れ
最後の5つ目は足の痛み、腫れです。これは深部静脈血栓症の自覚症状として挙げられているので、足に痛みを感じる方、腫れがある方は血栓ができている可能性があるので注意が必要です。不用意に歩き出すことで血栓が飛んでしまう場合があるので看護師・主治医にまずは相談しましょう。
足首の運動が深部静脈血栓症の予防になるそうです。マッサージも血流UPで効果があります。
以上、術後に気をつけたい5つの危険な兆候でした。術直後は看護師さんがこまめに診てくれるので安心ですが、術後管理が終わった後は自分でも気をつけながら経過を見ていきましょう。
子宮頸管縫縮術のリスク【まとめ】
今回は子宮頸管縫縮術のリスクについてお話ししてきましたがどうでしたか?流産・早産は子宮頸管縫縮術のリスクであると言われることが一般的に多いですが、他にも再手術のリスクや術後に起こりうるリスクもあるので頭に入れておくと良いと思います。
ここで今回の記事を簡単にまとめます。子宮頸管縫縮術の3つのリスクは
- 流産・早産
- 再手術
- 深部静脈血栓症
です。それを予防するために気をつけたい危険な兆候として、
- 出血
- 破水
- 痛み
- おなかの張り
- 足の痛み・腫れ
の5つが挙げられます。術直後や入院中は病院側も気をつけて診てくれるので安心ですが、自宅に退院後は家事や仕事を再開する方もいると思うので、無理はせず自分で体調を確認しながら不安がある場合は病院へ連絡・相談しましょう。
怖い話ばかりになってしまいましたが、手術を無事乗り越え、元気な赤ちゃんを産める方がほとんどなので安心して手術に臨んでくださいね!みなさんの大事な赤ちゃんがおなかの中ですくすくと成長できることを祈っています。
自宅退院後も無理は禁物です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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