子宮頸管縫縮術の流れを紹介。「つらい•••」と感じた5つのポイント
切迫早産でマクドナルド法による子宮頸管縫縮術を受けることになった方へ、「当日はどんな流れ?」「痛い?大丈夫?」と恐怖や不安な気持ちが頭の中を駆け巡ってはいませんか?私も手術を受けることが決まってから当日まで不安な毎日を過ごしたことを覚えています。この記事ではマクドナルド法による子宮頸管縫縮術の当日の流れを私の経験談からまとめているので、手術を控える方に参考になってもらえれば幸いです。
私は子宮頸管無力症の診断で妊娠24週の時にマクドナルド法を行いました。
マクドナルド法による子宮頸管縫縮術は局所麻酔にて30分程度で終わる簡単な手術といわれています。しかし実際は術前〜術後の準備や片付けやらで時間や労力を必要とし、大変な手術なんです。そんな現状や手術の流れを知っておくと事前に準備が出来、当日も見通しがつきやすくなるので、不安を軽減して手術に臨めると思います。
知っている道に進むのと知らない道に進むのでは不安の度合いが違いますよね
私は手術自体が初めての経験だったので、とにかく怖くて当日まで「痛いのか、大丈夫なのか」と必死に検索魔をしていました。しかし意外と経験談が少なく妄想ばかりが膨らみさらに恐怖倍増!の悪循環でした。あらかじめ手術の内容を詳しく知っておくことで私のように不安な気持ちが強いまま手術に向かう方が減ってくれるといいなと思います。
この記事でわかること
- 子宮頸管縫縮術当日のスケジュール
- 子宮頸管縫縮術の経験談
- 子宮頸管縫縮術で必要な準備
是非読み進めてみてください。
子宮頸管縫縮術について
子宮頸管縫縮術はシロッカー法とマクドナルド法の2つの術式があり、マクドナルド法は比較的簡便な方法です。マクドナルド法では膣に切開を加えることなく外子宮口を外側から縫縮します。
下半身のみの局所麻酔で行われ、手術自体は30分程度で終了すると言われています。
簡単な手術と言われても怖い気持ちは変わらないかもしれませんが、子宮口を縛るだけ!と思えば失敗にしくい手術とも思えます。
「子宮頸管縫縮術ってよくわからない!」という方はまずは下の記事を読んでみて下さいね!
子宮頸管縫縮術の経験談
私は双子妊娠24週の時に子宮頸管無力症の診断でマクドナルド法にて子宮頸管縫縮術を受けました。ここでは私が経験した手術前日〜翌日までの流れをお話ししたいと思います。
前日
私は手術を受ける前日に手術に向け、以下の2つの準備を行いました。
ついに明日に迫りドキドキな私です。
・剃毛
まずは、手術をしやすくする為にIラインの剃毛を行います。看護師さんがやってくれましたが、申し訳ないし、恥ずかしいしで、しょうがないことですが割り切れない思いもありました。
・下剤服用
子宮頸管縫縮術後、十数時間はベッド上絶対安静です。安静中に便が出たくなった際にはベッド上で行わなくてはいけなくなるので、「ベッド上で出すのは絶対嫌〜〜!」ということで、私は下剤を服用し術前にスッキリさせておきました。
それでも不安でしたけどね。。
前日の準備は剃毛と下剤という2つを行いました。とても恥ずかしいけど大切な準備なので仕方がないと頑張って割り切りました。
そしていよいよ当日を迎えます。
当日
子宮頸管縫縮術の当日を迎えた私は朝からドキドキしていました。医師から「手術自体は簡単なもので20〜30分あれば終わります」と説明はありましたが、準備や処置を含めると計1時間半ほどの時間がかかりました。
時系列に沿って手術の流れを説明していきますね。
10:00 手術着に着替え
元々私の手術は10時開始予定でしたが、前の人の手術が押し、終わり次第開始と言われ、10時くらいには着替えを済ませて待っている状態でした。手術中は念の為に家族も待機するように言われ、夫は仕事を休み長男と共に病室にいました。
「そろそろかな〜」と少しドキドキしている状態でした。
10:55 ベッドで手術室へ
「そろそろ行きますね」と看護師から声がかかった後、ベッドへ横になりそのままベッドを押してもらい手術室へ行きました。家族とはここで束の間のお別れ。手術室の中に入ると少し冷える感じがしました。
ドラマでよく見る手術室を目の前にして「ここに私が入るのか•••!」という気持ちで更にドキドキUPでした。
11:10 手術台に横になる
手術台に横になり看護師さんに導尿カテーテルを入れてもらいました。
11:15 腰椎麻酔施行
麻酔医が入り、横向きに寝て背中を丸めるように言われ、背中側の病衣を剥がされ背中〜お尻丸出し状態。周囲に何人もの看護師さんもいるし男の人(多分臨床検査技師?)もいて嫌だな〜と思っていました。
周りはプロの方々なので気にしてはいけないと思いつつ、気になってしまう私でした。。
麻酔は下半身のみの局所麻酔で背骨に通る神経に麻酔をしていくのですが、この麻酔が痛い!。神経に触れるため針を刺した瞬間お尻まで「ビリビリ!!」とした痛みがあり、「痛!」と何度も声を上げてしまい、、恐怖の時間でした。。
しかし看護師さんが手をずっと握ってくれていて支えてもらいました。
看護師さんの手が心の支えになりました。
1度目の麻酔を実施した後の感覚チェックで上手く麻酔が効いておらず、再度麻酔薬を足されました。その後は、無事?腰〜足の感覚は無くなっていきました。無事麻酔を終えるといよいよ手術開始です。
11:45 子宮頸管縫縮術実施
主治医と同行の医師が入ってきました。緊張していた私は手がとても冷えていたようで、看護師さんが「ドキドキしますよね!」とずっと声をかけて手を握っていてくれました。
声かけてくれたのがとても心強かったです。
手術中は感覚はないので痛みは全く感じませんでしたが、グリグリガンガンやられている感じは分かりました。先生達は「こんな感じでいいですかね」「いいんじゃないかな」等ほがらか〜に会話をしながら手を動かしていました。
後は、手術が始まってすぐ呼吸が少し苦しい感じがして看護師さんに「少し苦しいです」と伝えると「緊張しているからかな」と言われました。そうなんだ〜〜と考えていると気持ちよく意識が遠のいていきました。そして肩をバンバン叩かれて「〇〇さん!」と呼び戻されました。
麻酔が少し効きすぎたようで意識が遠のき血中酸素濃度が下がっていたようです。酸素マスクを付けてもらいましたが、起こされたことで意識は回復し、酸素濃度も回復しました。
あんなに気持ちよく意識が遠のくなんて•••麻酔も効きすぎると怖いですね。
その後は覚醒したまま手術を終えることが出来、主治医は「終わりました〜」と言って颯爽と去っていきました。手術自体は麻酔も効いていたので痛みや恐怖はありませんでしたが、意識が遠のく体験をして麻酔って怖いなーと思いました。
12:15 清拭・病衣に着替え
手術直後は頭を上げることも厳禁です。手術台の上で身体を簡単に拭き手術衣から病衣へ寝たまま着替えさせてもらいました。
着替えも恥ずかしかったんですよね。。私は気にしすぎる性格なので何かと気になります。。
12:25 病室ベッドへ移る
手術台から病室ベッドに移ります。寝たまま看護師さん含め何人かで「せーの!」でスライド移動してもらいました。私は洋服も着せてもらい、手術も無事終わりここでやっとホッとした気持ちになりました。
12:20 ベッドで帰室
ベッドで寝たまま帰室し、そこから翌朝までベッド上安静が続きます。
術後〜翌日
無事手術は問題なく終了し、ここからは術後の管理の為、ウテメリン点滴をすぐに再開し、お腹の張りや体調変化をこまめに気をつけてみてもらいました。私の病院では術後18時間はベッド上絶対安静だったので翌朝までベッド上に安静にしていることとなります。
ここからがキツいんです。。
12:30 点滴再開
・ギャッジアップ禁止・禁食
手術が終わると慌ただしく、点滴を再開し、エコノミー症候群(深部静脈血栓症※)予防のために着圧ソックスや「メドマー」という機械を装着してもらいました。
※深部静脈血栓症:血管に血栓が出来、重症となると肺塞栓症となり心停止になる場合もありうる病気。寝たきりや妊娠中はリスクが上がる為注意が必要。
私はお腹の張りがかなり強く「ドクッドクッ」と波を打つように感じていて、モニターでも大きな波が激しく上下していました。ウテメリン点滴の量は多量に入れてもらっていました。
陣痛や破水に繋がらないかドキドキしていました。。
足は麻酔がまだ効いていて全く動かせない状態で、他人の足がくっついているような不思議な感覚でした。術部からの出血や痛みもなく術後の経過は順調に過ぎていきました。
19:00 水分摂取開始
術後6時間後、水分摂取が可能になり少し頭を上げて水分を取りました。食べることが大好きな私ですが、自然とお腹は減りませんでした。この頃にはお腹の張りも落ち着いていて、早産の心配もしなくなっていました。
問題はこの後から。寝苦しい夜を迎えます。
22:00 足を動かせる
夜になると徐々に足の感覚が戻ってきて、膝を曲げて伸ばしてなど自由に動かせるようになってきました。しかし、足の感覚が戻ってきたことで着圧ソックスとメドマー装置がとても暑く感じるようになりました。また、寝返りや足を動かすとメドマーの位置がずれてアラームが鳴るようになりました。(メドマーの位置がズレるとアラーム音が鳴り、Ns室に連絡が行くようになっているんです)
ピーピー!と部屋に地味に響くアラーム音と看護師さんが来室しメドマーを付け直す作業で毎度起こされ、全く寝られず。ただただストレス。。
暑くて足を動かしたいのに動かすとアラームが鳴るから動かせない、でも暑い!という無限過酷ループに陥っていました。看護師さんに「もう足が動かせるから外しても良いのでは?」と訴えたものの、術後18時間は付ける決まりになっているため無理だとのことでした。。看護師さんも呼び出されまくって大変だろうに。。
結局ほとんど寝られず苦痛な夜を過ごしました。手術中より辛かった。。
「早く朝になれ!!」と待ち遠しく過ごし、やっと朝を迎えました。
6:00 術後管理終了
朝になると術後管理はほぼ終了で、体に付いていた様々なものが外れ、開放感に浸っていました。
- 歩行が可能になる
- メドマーを外す
- 導尿カテーテルを抜去
- 食事(軟飯)を開始
徐々に頭を上げていき、問題がなかったので歩行も可能になりトイレにも行けるようになり本当に嬉しかったです。
この時は晴々しい気持ち一色!これで終わったと思ったのですが、、ここからもう1つの試練が待っています。
そしていよいよ食事の時間です。軟飯でしたが、久々のご飯でワクワクの私。ベッドに座りご飯を食べていると何故が食が進まず、、そして徐々に気持ち悪さと頭痛を感じるように。
どうやら麻酔の後遺症のようで、頭を挙げると「ズンズン」と脈を打つような痛みと気持ち悪さで起きていられない状態になりました。
その後〜1週間
そんな状態のため起きることが出来ず、ほぼ寝て過ごす日が4日。。ご飯も食べる気がせず、頑張って食べるようにはしていたものの、術後4日間は半分以上は残してしまっていました。
数日前から楽しみにしていた昼食のカツ丼が全然食べられなかったことがいまだに心残りです。。
徐々に症状は緩和し、1週間位経つとやっと美味しくご飯を食べ、起きていられるようになりました。。
予想外の長引く頭痛に「いつまで続くの•••」と気が滅入ってしまいました。
こんな感じで私のマクドナルド法による子宮頸管縫縮術は無事終了しました。私の場合は、術後の張りは強かったものの、出血や痛みもなく経過は順調でした。しかし、術後管理でうまく身動きが取れなかったことや麻酔の後遺症による頭痛が辛い思い出となりました。
麻酔の後遺症は個人差があるので、術後の体調は様々だと思います。
退院まで
術後は自宅復帰に向け、徐々に点滴を減らし、内服へ切り替えていきました。
以下の表が術後の治療経過表です。
手術から約2週間後、無事に自宅に帰ることが出来ました。とは言ってもここからまた切迫早産との戦いは続くのです。胸を張っては言えませんが、自宅に帰って2週間後再入院になってしまう私です。。
・再入院をしてしまった私から子宮頸管縫縮術の生活でぜひ気を付けていただきたいことを下の記事でまとめています!
・手術が無事終わったら気になる「抜糸」のこと。下の記事で経験談をまとめています。
子宮頸管縫縮術を受ける前にしておくべき準備
手術を受ける前にこれからの2週間程度の入院期間を快適に過ごす為に2つの準備をしておくと良いのでお伝えしたいと思います。
・ポケットWiFi契約
子宮頸管縫縮術による入院期間は、行動を制限されることが多いため、かなり暇で毎日時間を潰すのも大変です。暇つぶしに携帯は必須ですが、すぐに速度制限がかかってしまい十分に機能しません。
そのため、短期間だけポケットWiFiを契約してネット環境を整えておくと入院生活の快適さがグッと変わります。私のように麻酔の後遺症で起きられない期間があった場合も寝ながら動画など楽しめるので現実逃避もできてオススメです。
病院で買うTVカードより、よっぽど安上がりなんです。
入院中は孤独に感じることが多いので、何もしないと余計なことや不安なことを考えてしまい精神衛生上も良くないんです。解約料・手数料なしで月3000円代で契約出来るので、大変な入院期間を少しでも楽しみを持って過ごしましょう。
入院中に使うポケットWiFiを選ぶ際の注意点は下記の記事を読んでみてくださいね▼
・動画サービス登録
ポケットWiFiを契約して快適なネット環境を手に入れたらYouTubeやTVerなど無料動画サイトを楽しむことができます。
「せっかくだから映画や漫画も楽しみたい!」という方はAmazonプライムやUーNEXTなどの有料動画サービスの登録をオススメします。2週間〜1ヶ月間の無料期間がある会社が多いので、うまく利用すれば入院期間中はタダで映画や漫画を楽しむことが出来ちゃいます。
入院中に使える無料期間の長い動画配信サービスを下記で紹介しています。
入院したらまずはポケットWiFiの契約をしておくととても便利だと思いますが、ずっと携帯を触っているだけでも飽きてしまいます。私はその他に、漫画やゲームをしたり、スタイを作ったりして過ごしました。
あと、忘れてはいけない妊娠線対策!時間があるからたっぷりケアできます。
子供が産まれたら休む間もない生活が始ます!今しかない自分の時間を工夫しながら楽しみましょう!
子宮頸管縫縮術の流れ【まとめ】
マクドナルド法による子宮頸管縫縮術の経験談を時間軸に沿ってお話ししましたが、私が術前〜当日〜術後と大変だな・嫌だなと思ったところは以下の5つです。
- 剃毛時の恥ずかしさ
- 術中に男性スタッフがいる
- 麻酔が痛い
- メドマー・着圧ソックスが暑い
- 麻酔の後遺症
感じ方は人それぞれのため、全然気にならない方もいるとは思います。
入院&手術が初めての体験で気にしすぎる性格の私は恥ずかしく感じる場面は多数!
しかし手術中は看護師さんが手を握ってくれていてくれたことがとても支えになりましたし、術後は頭痛が辛かったですが携帯で動画を楽しむことで現実逃避が出来ました。入院中は気が滅入ってしまったりストレスを感じたりすることが多いのでなるべく快適に入院生活を送れるように工夫しましょう。
入院中はとにかく時間があります!子供の名前を考えたり子育て本を読んだりして楽しい想像をたくさんしましょう !
私の入院中を楽しむためにどんな風に1日を過ごしていたのか、ぜひこちらの記事からみてみてください。参考になってくれると嬉しいです。
皆様が無事手術を乗り越えて元気な赤ちゃんと会えますように。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- お知らせ2023.10.24おうちコープの子育て食材は超優秀!赤ちゃんにおすすめ11選を紹介
- お知らせ2023.10.19【おうちコープのおためし比較表】1番お得な申込方法を紹介
- お知らせ2023.10.12おうちコープの勧誘は面倒くさい?3つの誘われ文句と断わる方法
- お知らせ2023.10.02おうちコープのリアル口コミ。子育てママが5年間使い続けた5つの理由