双子は切迫早産になりやすい?体験談と気をつける4つのこと

切迫早産は双子を妊娠中の方は特に意識すべきリスクです。

双子妊娠4.5ヶ月になりお腹がよく張る・仕事や日常生活でよく動く方は切迫早産に要注意です。気付かないまま症状が進行していることもあります。

「双子を妊娠して切迫早産での長期入院は避けたいけれど、

双子の切迫早産は防げるの?予兆はある?

とみんなが疑問に思うことがあると思います。この記事では切迫早産の原因から予防法、入院・手術を含めた治療方法について2度切迫早産の診断を受けた私の経験を踏まえてお伝えしています。

私は切迫早産で約3ヶ月の入院・手術を経験しました。

切迫早産の原因は様々ですが、通常の妊娠よりもお腹が大きくなりやすい双子妊娠は「切迫早産」のリスクが高まります。切迫早産の予防・治療としては安静が第一ですが、状態によって投薬・入院・手術の治療が行われます。

双子のママは切迫早産で入院する方が多いです。

私は長男・双子の妊娠共に切迫早産の診断を受け治療をしました。特に双子の時には深刻で入院・手術を経験しました。「赤ちゃんが今産まれちゃったらどうしよう」という不安や入院・手術のストレスで辛い思いをしました。今、振り返ると日常生活で体に負担をかけ過ぎていたなと反省しています。私のような方を増やさない為にも、双子を妊娠した方にこの記事が役立ってもらえれば嬉しいです。

この記事でわかること

  • 切迫早産の基礎知識(原因・治療法)
  • 切迫早産になりやすい人・予防法
  • 切迫早産の入院のこと(期間・費用)
  • 双子の切迫早産の入院・手術の経験談

是非読み進めてみてください。

双子の切迫早産【基礎知識】

①切迫早産の原因

  • 子宮頸管の細菌による炎症
  • 子宮頸管無力症:体質により子宮口が開いてきてしまう
  • 双子の妊娠
  • 環境因子:生活習慣やストレス・痩せている等

切迫早産の原因として一般的には細菌感染が切迫早産の主な原因です。

双子妊娠は子宮が通常よりも大きくなり、子宮収縮が起こりやすくなる為切迫早産の原因となります。

②切迫早産の確率

切迫早産になる確率は、全妊娠の約15%といわれていますが、治療を行うことで60%以上は正産期での出産が可能です。しかし双子は全体の約50%が37週未満、平均すると35週で出産になるというデータ※があり切迫早産から早産になる確率は高いです。

※早産:妊娠22週〜妊娠36週での出産

※teniteoHPより

双子は28週未満の超早産が1割いるそうです。

②切迫早産の診断

  1. 問診
  2. 内診
  3. 経腟超音波検査

切迫早産の診断は子宮頸管長が重要です。正常な長さは約35~40ミリと言われており、正産期前に25ミリ以下だと切迫早産と診断される可能性があります。他にはお腹の張りや痛み・出血、子宮口の開大の有無を確認します。

お腹の張りが多い・強い場合は主治医にすぐ相談しましょう。

③切迫早産の治療

  • レベル1:自宅安静
  • レベル2:子宮収縮抑制剤内服
  • レベル3:入院・点滴加療
  • レベル4:手術

切迫早産の治療の基本は、「横になって安静」です。それでも子宮頸管長が短くなる、お腹の張り・痛み等が強まる場合は入院が必要となります。24週未満の場合、診断によっては子宮頸管を縛る手術を行う場合もあります。

基本的には1度短くなった子宮頸管は回復しないので予防がとても大切です。

④切迫早産にならないために気をつけること

疲れる前に休憩

心身の疲労やストレスはお腹が張る原因になります。お腹に圧がかかる動作や動き過ぎには特に注意しましょう。

禁煙

たばこのニコチンは血管を収縮させる作用があり、赤ちゃんへと流れる血流も悪くなります。

歯周病の治療

歯周病菌は子宮を収縮させる作用があるといわれています。早めに歯医者でチェックしてもらいましょう。

避妊具を使用した性交

腟内で感染を引き起こす可能性があるので避妊具は必ず使用しましょう。

予防出来る要因は排除しましょう。

双子の切迫早産【その他の疑問

①切迫早産になりやすい職業はある?

  • 医療従事者
  • 飲食店ホール業務
  • レジ・商品陳列

身体に負担がかかりやすい長時間立つ・忙しく動きまわる・休む時間がとりにくい職業がなりやすいと言われています。

②切迫早産はいつなりやすい?

原因にもよりますが、お腹が大きくなり子宮口に負担がかかってくる4〜5ヶ月頃から見られることが多いようです。

③切迫早産での入院期間はどのくらい?

1度入院すると正産期に入るまで入院する方が多く1〜3ヶ月の長期入院となります。一方、手術適応の方は子宮頸管を縛る手術をして退院出来る方もいます。

④もし早産になってしまったら?

早産になった場合、赤ちゃんは未熟児となるため医療的措置が必要です。28週以降であれば予後は比較的良好と言われていますが、呼吸障害、低体温症、低血糖症などのリスクがあります。早く産まれるほど機能は未熟の為、重症呼吸障害や脳出血、重症感染症などのリスクが起こり得ます。

なるべく長くお腹に留めておかなければいけません。

双子の切迫早産【体験談】

双子の切迫早産の治療

私は23週で切迫早産と診断され、手術と入院生活を経験しました。治療の経緯をお伝えします。

18週

「少し子宮頸管が短くなっているね」と言われウテメリン内服を開始。お腹の張りの自覚もあったが仕事は継続。仕事内容は立ち仕事がメインであったが、パソコン業務を増やしてもらっていた。

長男の時にも切迫早産だったので薬を早めにもらいましたがお腹の張りは感じていました。

23週

定期検診で「子宮頸管1cmでいつ陣痛が起きてもおかしくない」と言われ、大きな病院へ転院しそのまま入院。点滴とベッド上安静生活開始。点滴により頻繁だった張りは治る。

不安&ストレス生活の始まりです。。

24週

“子宮頸管無力症”との診断、「手術を受けないとずっと入院です」と言われ子宮頸管縫縮術を受ける。

長男が心配だったのでとにかく帰りたくて手術を受けました。

28週

術後管理を経て点滴から内服薬に切り替え、自宅退院。自宅で安静生活を続ける為、長男は祖母宅に預け別居生活。

帰れて嬉しいはずが家にいても「産まれちゃったらどうしよう」と不安の毎日でした。

30週

安静にしていたもののお腹の張りが増え、予約受診で子宮頸管長が再度短くなっていることがわかり、再入院。

正直入院してほっとした気もしました。病院にいれば産まれてしまってもすぐに処置をしてもらえます。

36週

6週間の入院でベッド上安静&24時間点滴の生活を経て、子宮頸管縫縮術の抜糸を行う。数日後に、「もう産んでも大丈夫でしょう」と言われ、点滴抜去。抜去したその日の夜に破水。経膣分娩で2200グラム、2100グラムの双子を無事出産。

1人は低体重で入院しましたが、後遺症もなく元気に育ってくれています!

私は切迫早産の治療としては自宅療養・入院・手術のフルコースを体験したわけですが、心身ともに辛い思い出です。。筋力も落ちるので産後の体力回復に2年ほどかかりました。切迫早産の体質でもあった私ですが、妊娠中に自分がやってしまった行動で後悔していることがあります。

・後悔していること

私は大人しくしていられない性格が災いし、妊娠中に無理をしてしまうことが多々ありました。

  • お腹が張っても「これくらい大丈夫かな」と動いてしまう
  • 上の子を抱っこする
  • 早歩き
  • 仕事は休まない

「薬を飲んでいるから大丈夫」と過信して行動をしたことでお腹の張りを増やし体に負担をかけていました。結果赤ちゃんを危険に晒すことになり、私は大後悔&大反省です。仕事だから、子供がいるからと「ついつい」やってしまいがちな行動に気をつけなくてはいけません。私が経験した切迫早産による不安で辛い気持ちは誰にも味わってほしくないので、今双子を妊娠している方には私のようにならないように無理は絶対にしないでくださいね。

そして入院はお金もかかります。。

・切迫早産の入院費用

私が切迫早産でかかった1ヶ月の入院費用は、

入院・雑費・食費込:約16万円

高額療養制度を利用しての金額ですが、十分大きな金額です。これが数ヶ月続くと思うとゾッとします。

備えをしっかりしておきましょう。

高額療養費について触れている記事▼

双子ママにおすすめコープの保険▼

双子の切迫早産【まとめ】

双子の切迫早産はお腹が大きくなっている分、それだけ赤ちゃんが大きく育っている証拠でもあるので、ママのせいではありません。

でも無理は禁物!

双子のママの場合、経過が順調であっても34週以降は管理入院※することがほとんどです。入院生活は辛いですが、他の双子のママと一緒だと励まし合えるので頑張れます。

※管理入院:トラブル防止の為の予防的入院

中には助産師さんと仲良くなったり友達の輪が広がったりして「入院生活は楽しかった」というポジティブママもいます。

トラブルなく妊娠生活が送れるように、まずは無理をしないことをモットーに生活しましょう。ゆったりした気持ちで妊娠生活が過ごせると良いですね。

可愛い2人の赤ちゃんとの出会いが待っています!

読んでくださった双子ママが素敵な妊娠生活が送れますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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